前回に引き続き「埼玉伝統工芸会館」の「紙漉き体験」の報告をします。埼玉伝統工芸会館は「道の駅 おがわまち」に併設しているので、食事も楽しむことが出来ます!和紙工房にて、専門の職人指導のもと、小川和紙の実演見学と紙漉き体験ができます。
リーズナブルな価格設定が嬉しいです。今回は「よくばりセット」1000円(税込・送料込)を選びました。コスパ最強です!
楮(こうぞ)クワ科の落葉の低木。山野に生える。高さ2~5m。葉は互生し、卵形。春、新葉とともに小花が球状に集まって咲く。和紙の原料として栽培する。
楮かしき和紙の原料には、楮(こうぞ)・三椏(みつまた)・雁皮(がんぴ)があり、楮は畑などに栽培し、毎年11月末から翌年2月頃までに採取する。それを適当の長さに切りそろえて大釜で蒸す。
紙漉漉舟(紙すき槽)に水を張り、ほぐした楮と黄蜀葵の粘液を適度に混合し、“馬鍬(まんが)”でよくかき混ぜる。
“簀(す)”を張った“桁(けた)”で1枚1枚漉き上げる。最も技術・経験等を要する作業である。
職人さんの指導のもと、桁をすくいあげる。
型枠を取るとこんな感じです。
作業台に救い上げたものを置き、デザインしていきます。
花や葉などの植物・和紙・糸があります。
思い思いにデザインしていきます。
これにて完成です!「よくばりセット」にしたので、小学生の娘で約1時間半ほどかかりました。これから上に紙を敷き乾燥しなければならいので、一週間ほどかかると言われましたが、3日で自宅に届きました。こんな貴重な体験が安く時間もかけて出来たので、充実したおでかけになりました。★小川和紙のあゆみ『天平のむかしから1200年、古代の光沢をそのままに、和紙は生きていた。』昭和43年、文化庁が正倉院の扉を開き古文書を調べた時の報告です。絹などが風化する中にあって「和紙は少しも変わっていなかった」とあります。
小川の手漉き和紙の伝統と技も、千年をはるかに超す悠久の時を経て伝えられてきました。小川といえば「和紙」と言われるほどその名は知られており、この風土に生まれ、守り育てられてきた手漉き和紙からは人の手の温もりとやさしさが伝わってきます。
丈夫な小川和紙は江戸時代に商人の大福帳として需要が拡大し、小川を中心とした村々一大産地となりました。冬の晴天は紙の仕上げに最適で、「ぴっかり千両」の名がいあれたのもこの頃です。
明治・大正・昭和・平成といつの時代にあっても、かつて1000戸にもおよんだ紙漉き屋が社会の要望に応えてきました。しかし時代とともに和紙も機械化され、手漉和紙の生産量は減少しております。
しかし、「細川紙」に代表されるその高い工芸技術は、1978年国の重要文化財に指定され守り続けられています。細川紙は、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。
そして近年は和紙の素朴さや風合い、柔らかく光を通す美しさなど、天然素材が見直されるなかで美術工芸や建築素材として新たな用途が広がっています。埼玉伝統工芸会館(道の駅おがわまち)(←サイトにリンクしています)
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